1.5次会に招待されたら、会費やご祝儀など「お金」のことが気になりますよね。
新郎新婦や受付の方に失礼のないようにと考えると悩ましいテーマです。
「会費制でもご祝儀を別で包むべき?」
「会費もご祝儀袋のように封筒に入れるの?」
「ご祝儀を渡すときの正しい表書きは?」
このような疑問を解決するため、1.5次会の「お金」に関して以下の通り解説します。
- 1.5次会が会費制でもご祝儀を渡すケース
- 1.5次会で会費を渡すときのマナー
- 1.5次会でご祝儀を渡すときのマナー
- 1.5次会で使えるご祝儀袋の書き方マナー
ぜひ、本記事を参考にして、1.5次会のお祝い準備に役立ててくださいね。
1.5次会が会費制でもご祝儀を渡すケース
1.5次会は会費制で開催されるのが一般的ですが、ご祝儀を渡すケースもあります。
ここでは、よくある3つのパターンについて解説しますので該当しているかどうか確認してください。
- 招待状に会費制の記載がない
- 新郎新婦との関係性や事情により
- 結婚式や1.5次会の欠席のお詫びに
それぞれ詳しく見ていきましょう。
招待状に会費制の記載がない
もし、1.5次会の招待状に会費制であることや金額が記載されていなければ通常の披露宴と同じような扱いになりますので、ご祝儀を用意しましょう。
1.5次会は披露宴よりもカジュアルなイメージをもたれがちですが、おもてなしを重視しつつゲスト層で披露宴と差をつける形のパーティーにこだわる新郎新婦も少なくありません。
新郎新婦との関係性や事情により
新郎新婦との関係性の強さから『どうしてもお祝いの気持ちを届けたい』という場合や、自分の結婚式に出席してもらう予定があったり、自分の結婚式でご祝儀を受け取ったりなどの事情がある場合はご祝儀を会費と別で渡してかまいません。
結婚式や1.5次会の欠席のお詫びに
もし、結婚式にも招待されたのに1.5次会しか出席できない、あるいは1.5次会そのものを欠席となるといった場合には、お詫びの気持ちも込めてご祝儀を渡す傾向です。
もちろん絶対的な決まりではありませんから、新郎新婦との関係性に応じて検討しましょう。ご祝儀という形でなく、お祝いとしてプレゼントを用意するケースもありますから、臨機応変な判断でかまいません。
1.5次会で会費を渡すときのマナー
1.5次会で会費を渡すにしても、ご祝儀のような作法があるのかどうか気になるところ。
ここでは、会場で恥ずかしい思いをしないよう、会費について確認しておきましょう。
- 会費を渡すタイミングは受付のとき
- お金は基本的に財布から出してよい
- お札は必ずしも新札でなくてよい
それぞれのポイントを解説します。
会費を渡すタイミングは受付のとき
会費は会場の受付で渡します。お釣りも用意されていますが、できるだけぴったりの金額を準備しておくと丁寧です。
受付係は新郎新婦の代理ではありますが、ご祝儀やプレゼントを一緒に預けるのは好ましくないマナーのため控えましょう。
お金は基本的に財布から出してよい
会費は財布から直接出してかまいません。
もし、格式の高い会場で気を遣うようなら、白かパステルカラーの封筒に入れて受付の手間を省くため封をせずに渡しましょう。
お札は必ずしも新札でなくてよい
会費は最終的に会場に支払うため、ご祝儀のように新札を用意する必要はありません。
ただし、受付で出すときの見た目には気を遣い、シワの多いものや汚れているものは控えましょう。
1.5次会でご祝儀を渡すときのマナー
1.5次会でご祝儀を渡すとき、失礼のないよう好ましいマナーに気をつけましょう。
- ご祝儀に包むお札は新札を用意する
- ご祝儀の金額は相場に合わせて包む
- ご祝儀制か会費制かでタイミングに気をつけて
- 袱紗(ふくさ)を使った渡し方でスマートに
それぞれ詳しく解説します。
ご祝儀に包むお札は新札を用意する
ご祝儀には、『おふたりの御結婚を心待ちにしていました』というメッセージになる新札で用意するのがマナーです。新札とは未使用のお札のことで、事前に新札を用意しておくのは新郎新婦の門出を祝福する意味になります。
ちなみに、新札と混同されるのが「ピン札」ですが、ピン札は使用されているものの折り目のない綺麗なお札を指しますので、ご祝儀の場合は必ず銀行で新札に替えてもらいましょう。
ご祝儀の金額は相場に合わせて包む
ご祝儀制の場合は一般的な披露宴と同じ相場の3万円で包みましょう。
もし、会費と別にお祝いとして包むなら、ケースバイケースの相場を目安に包みます。
- 親しい関係からの気持ち5,000円~10,000円
- 自分の結婚式へ出席なら10、000円~20,000円
- 結婚式や1.5次会の欠席なら5,000円~10,000円
ご祝儀には割り切れない奇数が好ましいとされていますが、20,000円という金額は「ペア」「夫婦」「二重」という意味になるためNGではありません。
もし偶数で気になる場合は、お札を「1万円札×1枚+5千円札×2枚」の計3枚にするとよいでしょう。
ご祝儀制か会費制かでタイミングに気をつけて
ご祝儀制なら受付で渡しますが、会費制なのに別で渡すなら結婚祝いと同じように1.5次会の1週間前までに渡すようにしましょう。
もし急な欠席やキャンセルのお詫びで会費の埋め合わせも兼ねたご祝儀を渡すなら、1.5次会の当日を避けた1週間以内がベストです。
事前に渡す場合、基本的には直接渡すのがマナーですが、どうしても手渡しできな場合は現金書留で送ってもかまいません。
手渡しできないときのマナーとして、お祝いの手紙やメッセージカードを添え、ご祝儀を送ったことを前もって伝えるのも大切なポイントです。
袱紗(ふくさ)を使った渡し方でスマートに
ご祝儀を受付や新郎新婦に渡すときは、袱紗(ふくさ)という布か袋に包んでおくのがマナーです。
お祝いには赤やオレンジ、金色など暖色系の袱紗を選びましょう。
それぞれの袱紗の使い方や渡し方は動画をご参照ください。
●袋タイプの場合
袋タイプは使いやすくて持ち運びにも便利なので一般的によく使われています。
- ご祝儀袋は袱紗の表に合わせて入れておきます。
- 袱紗を表に向けたら相手の前で開けます。
- ご祝儀袋を取り出し閉じた袱紗の上に置きます。
- 時計回りで相手に正面を向け袱紗ごと差し出します。
- ご祝儀を相手が受け取ったら袱紗を元に戻します。
●布タイプの場合
布タイプは伝統的なスタイルですので、格式高い会場でフォーマル度を上げたい場合はおすすめです。
- ご祝儀袋を袱紗の上に置きます。
- 爪を右側にして左⇒右に折ります。
- 上⇒下の順で折って重ねます。
- 最後に爪のある右側を折り込みます。
- 渡すときは左手に袱紗を置きます。
- 袱紗を右手で開けます。
- ご祝儀袋を袱紗の上に置きます。
- 時計回りで相手に正面を向けます。
- 袱紗をテーブルなどの上に置きます。
- ご祝儀袋だけを両手で渡します。
1.5次会で使えるご祝儀袋の書き方マナー
ご祝儀袋には結婚祝い向けの書き方マナーやお札の入れ方マナーがありますので、しっかりと確認しておきましょう。
■用意するもの
- 濃い墨の筆ペン(弔事用の薄墨は×)
- あわじ結び、結び切り、飾り結びなど結婚式向けのもの
ふさわしいマナーを図解で紹介しますので、ご参照ください。
《おすすめのご祝儀袋(例)》
ご祝儀袋の書き方
ご祝儀袋は1万円未満なら印刷タイプのもの、1万円以上なら飾りが付いたものを選びます。
水引は「なかなかほどけない」「これ1度きり」の意味から「あわじ結び」の結び切りが一般的ですが、結婚式向けのものなら華やかな飾り結びでもかまいません。
表書きは「御結婚御祝」「御祝」「寿」のいずれかで、下の段の中央に贈り主の名前をフルネームで書きましょう。
金額と住所の書き方
ご祝儀袋に中袋が付いているものは、表に旧字体で金額を、裏には住所とフルネームを書きます。
●旧字体の一例
- 5,000円……金 伍仟圓
- 10,000円……金 壱萬圓
- 20,000円……金 弐萬圓
- 30,000円……金 参萬圓
ご祝儀袋が印刷タイプなら裏側に「金額」「住所」を書き添えます。
お札の入れ方
お札は中袋の表に人物が表×上にくるよう合わせて入れましょう。
封筒タイプの場合は水引が印刷された面に人物を表×上にして入れましょう。
1.5次会の会費やご祝儀はマナーよく渡そう
1.5次会が会費制なら、ご祝儀は基本的に必要ありませんが新郎新婦との関係性や事情によっては相場に合わせて包んでも大丈夫です。
ご祝儀制の場合は一般的に受付でご祝儀を渡しますが、会費制の場合にご祝儀を受付に預けるのはNGマナーですので注意しましょう。
お祝いとして会費以外にご祝儀を渡すのであれば1.5次会の1週間前までに、急な欠席やキャンセルのお詫びとして渡す場合は1.5次会から1週間以内のタイミングに合わせるのも大切なマナーです。
ご祝儀袋を使う場合、正しい表書きやお札の向きなどに気をつけて、手渡しのときは袱紗を使って丁寧に渡すことにも配慮しましょう。
ぜひ、本記事を活用し、1.5次会の「お金」に関する準備に役立ててくださいね。