結婚式二次会に招待されたら、ご祝儀をどうするか悩みますよね。
一般的に結婚式二次会の招待状に記載されているのは「会費」についてですから、ご祝儀を渡してもいいのか、いくら包めばいいのかなど気になるのではないでしょうか。
「二次会のみの参加だけど、ご祝儀を渡したい!」
「二次会のみの参加なら、ご祝儀の相場はいくら?」
「ご祝儀を渡すなら、どのタイミングで渡すべき?」
「ご祝儀を渡すときの好ましいマナーが知りたい!」
このような、ご祝儀に関する疑問や要望を解決するため、以下の内容で解説します。
●結婚式二次会でご祝儀を渡していいのか
●どんな場合に結婚式二次会でご祝儀を渡すのか
●結婚式二次会の参加にふさわしいご祝儀相場
●結婚式二次会の参加でご祝儀を渡すときのマナー
ぜひ、本記事を参考にして、ご祝儀の準備やスマートな渡し方に役立ててくださいね!
結婚式の二次会でご祝儀を渡してもいい?
結婚式二次会では飲食代を中心とした「会費」を払うため、ご祝儀は不要です。
どうしてもご祝儀を渡したい場合は「NG」ではありませんから、ケースバイケースで相場やマナーに沿って準備しましょう。
詳しくは後述の「いつどうやって?結婚式二次会でのご祝儀の渡し方」にて解説しますが、二次会の受付に預けたり、二次会が終わって新郎新婦に渡したりなど、当日の手渡しを避けるのがマナーです。
結婚式二次会でご祝儀を渡したい理由は?
結婚式二次会のみの参加でも、ご祝儀を渡したいゲストには理由があります。
●仲がよく、関係性が深いため特別にお祝いしたい
●自分の結婚式に出席してくれる予定がある
●自分の結婚式で相場のご祝儀を包んでもらった
●結婚式にも招待されたが二次会しか参加できなかった
●結婚式二次会を欠席することになったお詫びとして
ほかにも立場的なことや特別な事情などあるでしょう。
ご祝儀を渡すこと自体はマナー違反でないため、「多すぎる金額で新郎新婦に気を遣わせない」「特別な理由もなく渡して新郎新婦を戸惑わせない」ということに配慮して包むのが大切なポイントです。
結婚式二次会の参加でご祝儀を渡すときの相場
結婚式二次会の参加でご祝儀を渡すときは、どのような理由かによって差があります。
よくある理由と相場を紹介しますので、ぜひ、ご自身のケースに見合うものを目安にしてください。
●相手との関係が強いなら5,000円~10,000円
●自分の結婚式への出席があれば10、000円~20,000円
●欠席やキャンセルのお詫びなら5,000円~10,000円
それぞれ詳しく見ていきましょう。
相手との関係が強いなら5,000円~10,000円
たとえば学生時代から仲良くしている友人、もしくは仕事関係で日頃から親しくしている同僚、あるいは趣味を通じて知り合った仲間など、関係性の強さによって幅がありますが5,000円~10,000円が相場です。
ご祝儀が高額だと相手に気を遣わせたり、お返しの手間をかけせてしまったりしますし、相手の立場が上だからというような社交的な意味だけで渡すと戸惑わせてしまいます。
相手との付き合いの長さや深さ、日頃の付き合い方などを考慮して好ましい金額を用意しましょう。
自分の結婚式への出席があれば10、000円~20,000円
相手が自分の結婚式に出席してくれたor出席してくれる予定であるという場合、ご祝儀の相場は10、000円~20,000円です。
一般的に、親族でなければ結婚式での披露宴に30,000円のご祝儀を包みますが、披露宴では豪華な料理や引き出物が用意されるため会費だけで参加できる二次会とは違います。
したがって、自分は披露宴には出席しない×相手は自分の披露宴へ出席してくれるというケースでは30,000円も包む必要はないですが、お祝いの気持ちが十分に伝わる金額が好ましいという意味での相場です。
もし20,000円のご祝儀を包むなら、お札は「1万円札×1枚+5千円札×2枚」の計3枚にしましょう。20,000円という金額は「ペア」「夫婦」「二重」のメッセージで結婚式のご祝儀としてNGではないのですが、お札の枚数を奇数にすることで「割り切れない」の意味として縁起をかつげるからです。
欠席やキャンセルのお詫びなら5,000円~10,000円
たとえば「結婚式にも招待されたけど欠席で二次会しか参加できなかった」「結婚式二次会に出席すると返事をしながら急きょキャンセルすることになった」などの理由でお詫びしたいのであれば、5,000円~10,000円の範囲が相場です。
ただ、自分の結婚式に出席してくれたor出席してくれる相手であれば、10、000円~20,000円まで引き上げてもかまいません。
ご祝儀を20,000円で包む場合は、お札の枚数を「1万円札×1枚+5千円札×2枚」の計3枚にし、割り切れる「偶数」ではなく割り切れない「奇数」にして包むのもマナーです。
いつどうやって?結婚式二次会でのご祝儀の渡し方
いつ、どうやって渡すのが好ましいのか、結婚式二次会のみの参加でもご祝儀を渡す場合のマナーを解説します。
●ご祝儀は二次会の1週間前までに渡す
●ご祝儀袋に入れて直接か現金書留で渡す
●直接の手渡しは袱紗(ふくさ)に包んで渡す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ご祝儀は二次会の1週間前までに渡す
ご祝儀を結婚式二次会の場で渡すのは避け、1週間前までに渡します。
結婚式二次会後は引っ越しや新婚旅行で都合がつきづらい可能性もありますので、できるだけ1週間前までに渡せるよう準備しましょう。
お祝いらしく吉日に渡すのもひとつですが、縁起にこだわるより新郎新婦の都合に合わせる方が丁寧です。
ご祝儀袋に入れて直接か現金書留で渡す
ご祝儀は、ご祝儀袋に入れて直接渡すか現金書留で渡します。
ご祝儀袋での準備については図解で見ていきましょう。
水引は「あわじ結び」の結び切りを選ぶ
ご祝儀袋は「あわじ結び」の結び切りになった水引で、1万円未満なら印刷タイプのもの、1万円以上ならシンプルな飾りが付いたものを選びます。
結婚式で「あわじ結び」の結び切りが使われるのは、「なかなかほどけない」「これ1度きり」の意味があるためです。
表書きは「御結婚御祝」「御祝」「寿」とし、下の段にフルネームで名前を書きます。
金額は旧字体で正しい位置に書く
外袋と中袋に分かれたものは、中袋の表に旧字体で金額を書きましょう。
●10,000円……金 壱萬圓
●20,000円……金 弐萬圓
中袋の裏には住所とフルネームを書きます。
お札を直接入れる封筒タイプには、表にフルネームを、裏に金額と住所を書きます。
●5,000円……金 伍仟圓
金額は旧字体で書くのがマナーです。
お札は新札を使い表を合わせて入れる
お札は新札を包むのが結婚式にふさわしいマナーです。
人物が描かれている面を表×上とし、中袋の表に合わせて入れましょう。
封筒タイプであれば、水引の面に人物が描かれている表×上を合わせて入れましょう。
また、現金書留で送る場合は手紙やメッセージカードを添え、ご祝儀を送ったことを電話やメールで相手に伝えると丁寧です。
直接の手渡しは袱紗(ふくさ)に包んで渡す
ご祝儀を手渡しする場合、袱紗(ふくさ)という布に包みましょう。
袱紗の包み方については、上記の動画をご参考ください。
~袱紗の包み方~
●ひし形にした袱紗の上にのし袋を置きます。
●爪を右側にして左から折ります。
●次に上⇒下の順で折って重ねます。
●最後に爪のある右側を折って包みます。
●はみ出した部分を内側へ折ると完成です。
ご祝儀の場合は暖色系の袱紗に包むと華やかになります。
結婚式二次会でご祝儀を渡すならマナーを守って
結婚式二次会では会費を支払うため、本来ならご祝儀は必要ありません。
ご祝儀を渡すこと自体はNGではありませんが、「ご祝儀を渡したい!」という理由はゲストによって違います。
●仲がよく、関係性が深いため特別にお祝いしたい
●自分の結婚式に出席してくれる予定がある
●自分の結婚式で相場のご祝儀を包んでもらった
●結婚式にも招待されたが二次会しか参加できなかった
●結婚式二次会を欠席することになったお詫びとして
結婚式二次会でご祝儀を渡すなら、それぞれのケースに応じた相場を目安に包み、失礼のないタイミングや方法で渡しましょう。
当日の新郎新婦は忙しく、受付は会費の徴収で混雑しますから、ご祝儀を渡す場合は結婚式二次会の1週間前までに手渡しするか、現金書留で送ります。
ご祝儀は金額に見合うご祝儀袋に入れますが、結婚祝いにふさわしい「あわじ結び」の結びきりになった水引を選ぶのもポイントです。
ぜひ、結婚式二次会ゲストとしてのマナーを守り、新郎新婦に喜ばれるようお祝いしてくださいね!