結婚式二次会の準備では、ゲスト選びに悩みますよね。招待客の範囲や線引き、招待そのものが失礼にならないかなど気になるのではないでしょうか。
「どこまで呼べばいいの?」
「どうやって選べばいいの?」
「招待しなくていい人は誰?」
「二次会の招待で注意することは?」
このような結婚式二次会の招待にまつわる疑問が解消するよう、本記事では以下の内容で解説します。
●二次会の招待客を選ぶ基準
●二次会ゲスト選びの方法
●二次会に招待しなくていい人
●二次会招待で気をつけたいマナー
本記事を参考にして、ぜひ、二次会への招待の準備に役立ててくださいね!
どこまで呼ぶか?二次会の招待客を選ぶ基準
結婚式二次会への招待は、わかりやすい基準に沿ってゲストを選ぶと「どこまで呼ぶか?」という課題がクリアできます。
すべての基準ごとにゲストを選んでもいいですし、いくつかの基準にしぼってゲストをピックアップしてもかまいません。
●披露宴に招待できなかったゲスト
●どうしても招きたい披露宴ゲスト
●付き合いのあるグループそのまま
●二次会のテーマに沿ったゲスト
●会場キャパに合わせた対象ゲスト
ここでは5つの基準について解説しますので、ご参考ください。
披露宴に招待できなかったゲスト
披露宴が親族中心であったり、仕事関係の招待が多かったりで、招待したくても招待できなかったゲストが対象です。
「学生時代の仲良し」
「可愛がっている後輩」
「親しくなったサークル仲間」
「一緒に働いていた元同期」
「年に数回は会う趣味友」
現在は披露宴のスマート化や披露宴と二次会をフォーマル⇔カジュアルでスタイル分けするケースが増えているため二次会のみの招待はめずらしくありません。
ゲスト対象者へは「二次会だけの招待だけど……」と遠慮せず、「みんなにはリラックスして楽しんでもらいたいから」と二次会に招待する理由を率直に伝えて返事を待ちましょう。
どうしても招きたい披露宴ゲスト
披露宴の出席者には「朝から晩まで付き合わせちゃうな……」「ご祝儀も参加費も出してもらうってどう?」などと遠慮があるかもしれませんが、どうしても招きたいゲストなら招待できます。
ただし「二次会も絶対に参加してね!」と強く誘うのではなく、「いつも仲良くしてもらってるから二次会も楽しんでもらえたら嬉しいな」と軽めに招待しましょう。
たとえば二次会の参加費を半額にしたり、二次会までの空き時間に利用できるカフェを案内しておき電子チケットを送ったり、ゲストの負担を減らしてあげるのもポイントです。
もし、披露宴ゲストが多くなる二次会なら、料理のボリュームを減らして参加費を最初から下げておくとよいでしょう。
付き合いのあるグループそのまま
これまでの付き合いに「同級生」「サークル」「趣味」などのジャンルごとに仲良しグループがあったなら、グループごと招待するとメリットもたくさん。
「ゲストを1人ぼっちにさせることがない」
「ゲスト同士の会話が弾んで盛り上がる」
「二次会の席次をスムーズに決められる」
グループの中でも相手によって付き合いの深さは違うかもしれませんが、グループ内での線引きで悩むくらいならグループごと招待だけはしておきましょう。
二次会のテーマに沿ったゲスト
ふたりの二次会テーマを先に決めてゲストを選ぶ方法です。
「とにかく“感謝”を伝えたいメンバー」
「ふたりの人生にとって大切なメンバー」
「これからも関係を続けていきたいメンバー」
「ワイワイと気軽に盛り上がりたいメンバー」
「アットホームな雰囲気でくつろぎたいメンバー」
テーマを明確にし、ゲスト層にまで落とし込んでいくと、二次会の楽しみ方や楽しませ方が変わってきます。
ただ人数だけを集める盛大なパーティーとは違った、結婚式二次会ならではの和やかさや一体感をゲスト選びによってプロデュースしましょう。
会場キャパに合わせた対象ゲスト
二次会ゲストを会場キャパに合わせると対象となるゲスト数が決まるためゲスト層に影響しますし、結果的に二次会の雰囲気に差がつきます。
〇20~40名……日頃から親しくしているゲストを手厚くもてなせる。
〇50~60名……招待したい人を漏れなく招待できて濃い時間が過ごせる。
〇70~80名……付き合いのある人を幅広く招待できてにぎやかになる。
〇90名以上 ……顔が浮かぶ人“ほぼ”ずべて招待できて盛大に盛り上がる。
まず「どこで二次会をやりたいか」と会場を選ぶ前に、「どんな二次会にしたいか」「どこまでゲストを呼びたいか」とイメージしながら対象ゲストをピックアップしましょう。
どうやって選ぶ?二次会ゲスト選びの方法
二次会ゲストはポイントを押さえて選ぶとスムーズにピックアップできます。
ここでは、ゲスト選びのポイントを5つのステップで紹介しますので、ご活用ください。
【1】招待したい人をリストアップする
【2】対象者をカテゴリー分けする
【3】ゲストのバランスを考える
【4】もし招待を迷ったら本人に任せる
【5】会場キャパより少し多めに招待する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【1】招待したい人をリストアップする
まずはグループやジャンルごとに招待したい人をリストアップします。
〇大学時代の友人
〇高校時代の友人
〇クラブ活動の友人
〇サークル仲間
〇趣味関係の友人
〇職場の同僚(同期・後輩)
たとえば携帯アドレスやLINEグループを見ながらだと付き合いのある人がピックアップできますし、幅広く招待するなら卒業アルバムや名刺ホルダーもチェックしましょう。
【2】対象者をカテゴリー分けする
リストアップした対象者をゲストとしてのカテゴリーに分けていきます。
〇絶対に招待したい人
〇できれば招待したい人
〇本人がOKなら来て欲しい人
それぞれのカテゴリーの人数によって会場キャパとのバランスを考えます。
また、披露宴への出席の有無や二次会テーマによっても線引きが変わってきますので、各カテゴリーの中で基準を設けてもよいでしょう。
【3】ゲストのバランスを考える
ゲストの男女比や年齢層などのバランスを考えるのも大切なポイントです。
きっちり男性と女性を50:50の割合にする必要はありませんが、できるだけ偏らないようにするとゲストに安心感を与えます。
さらに20代中心の二次会に30代以降のゲストが数名だと遠慮してしまう可能性もあるため、思い切って年齢層を揃えるか、少数派のゲストの席を近づけて交流しやすく配慮しましょう。
【4】もし招待を迷ったら本人に任せる
ゲストの線引きに迷ったら、こちらで決めずに本人に任せるのがベターです。
「グループごと招待したいけれど疎遠な人もいる」
「相手の二次会に呼んでもらったけど最近は交流がない」
「仲良くしているけど付き合いそのものは数か月と短い」
結婚式二次会は新郎新婦にとって「この人に楽しんでもらいたい」と思えるゲストを招待するのが基本ですが、ゲストにとっても「ふたりを祝福したい」と思える場ですから、相手の意思に任せるのは大切なポイントです。
【5】会場キャパより少し多めに招待する
こちらが招待したとしても全員が二次会に参加できるわけではないため、会場キャパより少し多めに招待しましょう。もちろん会場キャパを優先するわけではありません。
あくまでも「この人には来てほしい」と思えるゲスト数を基準にしてから会場を決め、対象者の都合がつかなかったり、参加予定者の突然のキャンセルに備えたりなどを目的にします。
どんなゲスト?二次会に招待しなくていい人
ゲストの線引きに悩む結婚式二次会ですが、あえて招待しなくてもいいゲストもいます。
●家族や親せき
●上司や目上の人
●遠方に住む友人
それぞれの理由や例外となるケースなど見ていきましょう。
家族や親せき
二次会では主に友人や親しい人を招待するため、家族や親せきが同席しているとゲストに気を遣わせたり、かしこまらせたりしてパーティーが盛り上がりにくくなります。
家族や親せきも仲間内ならではのムードになじめず戸惑うかもしれませんから、あえて招待する必要はありません。
ただ、「ゲストと友だち付き合いしている家族がいる」「二次会の途中から両親が挨拶だけすることになっている」「親族中心の小規模な二次会をする」などの場合は例外です。
上司や目上の人
もし二次会に職場の後輩や同僚を招くとしても、上司まで招待する必要はありません。
仕事の立場的に「呼ばないと失礼では?」と迷うかもしれませんが、よほど身近な関係でなければ逆に二次会に招待することの方が失礼になるので注意しましょう。
また、お世話になった先生など目上の人も友人中心のカジュアルな二次会へは招待不要。
いずれのゲストも二次会の余興で歌や演奏をお願いするようなケースは例外となります。
遠方に住む友人
結婚式二次会だけに招待するなら、遠方に住む友人は控えておくのがベター。
どれくらいの距離感があるかにもよりますが、二次会の参加費よりも交通費の方が多くかかるようなら招待された相手を悩ませるかもしれません。
帰りの時間が気になってゲストが二次会を楽しめないような状況も不本意です。
ただ、結婚報告を兼ねて二次会の予定を通知し、「○○さんにも来てもらえたら嬉しいけど、あまり無理は言えないよね」という風に相手に気を遣わせない招待なら問題ありません。
二次会の招待で気をつけたいマナー
結婚式二次会の招待では、相手の状況や相手との関係性において気をつけたいマナーがあります。
つい招待状の作成や出欠管理に集中してしまって失礼のないよう、対象者やポイントを押さえておきましょう。
●単独のゲストを思いやる
●妊娠中のゲストに寄り添う
●子持ちのゲストをいたわる
●関係の薄いゲストは呼ばない
●異性のゲストは了承をもらう
●招待できないゲストにも報告を
それぞれ詳しく解説します。
単独のゲストを思いやる
顔見知りの参加がない単独ゲストが参加してくれるなら、相手に状況を伝えて出欠そ再確認しましょう。
単独での参加でも来てくれるなら隣の席に面倒見のいいゲストを配置して、当日までに単独ゲストのことをお願いしたり、気が合いそうなゲストを紹介したりなどするとポツンとさせずにすみます。
妊娠中のゲストに寄り添う
相手が妊娠中なら、出欠の返事をギリギリまで待ってあげたり、数日前に体調をうかがってあげたり、デリケートな状態を気遣いましょう。
また、食べられない食材への配慮や、落ち着いて過ごせる席の確保など可能な限り寄り添ってあげることが大切です。
子持ちのゲストをいたわる
子供がいるゲストの場合、誰かが子守りをしてくれるのか、子供も一緒に参加を予定しているのか、招待と合わせて確認も必要です。
もしゲストが子供同伴を予定しているなら、子連れ可能か会場に聞いたり、子供が過ごしやすい環境作りをしたりなど工夫しましょう。
関係の薄いゲストは呼ばない
二次会に招かれた相手が「なんで自分を?」と戸惑うような招待はNGです。
たとえば「部署は違うけど同期だから」「グループ飲み会で喋ったことがある」「自分の親友と仲がいいから」など、お互い顔や名前を知っていても関係が薄いと参加してもらっても楽しんでもらえません。
異性のゲストは了承をもらう
異性のゲストを招待するのはNGではありませんが、パートナーに「どんな関係か」を説明して了承をもらいましょう。
ただ、「幼なじみ」「会社の後輩」などパートナーがOKしやすい関係であることが大前提。「飲み会で意気投合した」「趣味のサークルで仲良し」などの誤解を与えるような関係なら招待は控えましょう。
招待できないゲストにも報告を
会場キャパや二次会のテーマ、ほかのゲストとのバランスなどにより招待できないゲストも出てきます。
たとえ招待できなくても、日頃の関係や共通グループでの付き合いを考えて結婚報告をし、結婚式に招待できなかった理由は相手が不快にならない言葉で伝えましょう。
呼ぶべきゲストを招待して二次会を盛り上げよう
結婚式二次会は、ふたりの結婚を報告し、これまでのゲストとの関係に感謝を伝えるウェディングパーティーです。
ふたりにとって「呼ぶべきゲスト」を招くため、ゲスト選びの基準をおさらいしましょう。
●披露宴に招待できなかったゲスト
●どうしても招きたい披露宴ゲスト
●付き合いのあるグループそのまま
●二次会のテーマに沿ったゲスト
●会場キャパに合わせた対象ゲスト
さらにゲストをしぼるためのステップも振り返りましょう。
【1】招待したい人をリストアップする
【2】対象者をカテゴリー分けする
【3】ゲストのバランスを考える
【4】もし招待を迷ったら本人に任せる
【5】会場キャパより少し多めに招待する
たとえ披露宴よりカジュアルだとしても招待にはマナーが必要。会場キャパを埋めるための人数合わせはNGですし、誰でも「ウェルカム!」な招待はナンセンスです。
ぜひ、本記事を活用して、ふたりの結婚式二次会ゲストを盛り上げてくださいね!