結婚式二次会の計画を始めた皆さんがよくお悩みになるのが、席の形式をどうするかという問題です。定番の着席形式だけでなく、移動がラクチンな立食や最近はやりの半立食形式など種類が多くて困りますよね。皆さんもこんな疑問を抱えたことがあるのではないでしょうか?
「披露宴と同じように全員着席の方がいいのかな?」
「立食は動きやすいけど足が疲れるよね…」
「最近多い半立食形式ってどうなの?」
そこで今回の記事ではこの疑問に答えるためにそれぞれの食事形式のメリット・デメリットについて紹介します。具体的には以下の流れのように紹介します。
・各食事形式の特徴を解説
・食事形式ごとのメリット・デメリットを紹介
・二次会の席を決めるときに気を付けるべきことを確認
この記事を読めば自分の理想にあった席の形式を選べるようになります。二次会を開催した後に「着席にしておけばよかった」と後悔しないためにもぜひこの記事を参考に食事形式を決めてください!
結婚式二次会の立食、着席、半立食それぞれの特徴
結婚式の二次会の食事形式で一般的なスタイルは「完全立食、完全着席、半立食」の3種類です。どれがいいかを検討する前に、まずはそれぞれがどんな席形式なのかを確認していきましょう!
完全立食
完全立食形式の特徴は、イスを使わずゲストの立ち位置を事前に決めないという点です。二次会ではよく用いられる、料理のビュッフェ形式とは非常に相性の良いスタイルと言えます。また、新郎新婦ゲスト共に移動もしやすい形式の為、余興やゲームなどが多い二次会ではオススメのタイプかもしれません。
レイアウトは前方にステージや余興用の広めスペースを設け、会場後方に料理を置いたテーブルを散らして配置するレイアウトがスタンダードです。イスを使わないので、スペースに余裕が生まれるのも特徴です。
余興やゲームについてアイデアが欲しいという方はこちらの記事をご覧ください!
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完全着席
完全着席形式は机の前にイスを用意し、食事中は席についてもらう形式です。イメージとしては結婚式の披露宴に近いスタイルになります。会場前方にステージと新郎新婦の高砂、数人ずつが座れるイスとテーブルを会場全体に配置するレイアウトが基本です。二次会の場合は出席人数が披露宴に比べかっちり決まってない場合も多いので、席次表がない場合もあるようです。
しっかりめの食事を提供する予定の二次会や、ゆったりと歓談メインで過ごしてもらいたい二次会にはオススメの形式と言えるでしょう。ご年配の方や子供連れのゲストが多い場合も喜ばれるスタイルかと思います。
半立食
半立食形式は完全立食のように料理の乗ったテーブルを会場に散らし、併せて会場の壁際などの邪魔にならないスペースにイスを用意しておくスタイルです。1.5次会やカジュアルなウェディングの人気の高まりに合わせて広がりを見せています。
完全着席ほどスペースを取らない上に、完全立食で懸念されるヒールを履いた女性陣が立ちっぱなしになることへの配慮も出来ます。そのため上記の2つのスタイルの、それぞれのいいとこ取りをした形式とも言えるでしょう。
結婚式の二次会の席形式それぞれのメリットデメリット
次に完全立食、完全着席、半立食形式それぞのメリット・デメリットを見ていきます。どれが一番良くて、一番悪いという話ではありません。自分たちの理想形やゲストの方の傾向に合わせて適切な席形式を選ぶためにも、メリット・デメリットはキチンと知っておきましょう。
完全立食
まずは完全立食形式のメリットとデメリットを見ていきましょう。
・メリット
立食形式のメリットは、なんと言っても動きやすさ!
イスの数がない分会場のスペースが広くなりますから、新郎新婦もゲストもスペースに余裕をもって二次会を過ごすことができます。その分余興でゲスト参加型のゲームなどをやる際に、ゲストの参加率が高くなったり余興自体が盛り上がりやすいのも完全立食形式の良い所です。
〈口コミ〉
着席だとなんか堅苦しくて窮屈なので、立食の方が動けるからラクですね。知らない人とも喋りやすくて盛り上がります。(20代女性)
・デメリット
立ちっぱなしで疲れるという点は大きなデメリットです。
特に女性はヒールを履く機会も多いので、着席形式を好む方が少なからずいます。とはいっても男女問わず「フォーマルな格好で長時間の立ちっぱなしはやはりキツイ」という方は少なくありません。
また完全立食形式だと「食事に使ったお皿やコップがどれが自分の分かわからなくなる」という声もあります。このような問題はデリケートな方も多いので、このような問題の対策を講じる一手間が増えるのもデメリットです。
〈口コミ〉
二次会とはいえ慣れないおめかしした格好で少し高めのヒールを履いて行くし、ずっと立ちながら飲み食いって、結構つらいです。バッグもずっと持ちながらになると思います。(20代女性)
・また出席者の大半が20代の方
・比較的カジュアルな服装で参加OKの二次会や1.5次会を行いたい
完全着席
次に完全着席形式のメリットとデメリットを見ていきます。
・メリット
完全着席形式の一番のメリットは、やはりゲスト全員にゆったり過ごしてもらえる点です。
立疲れがないので、ヒールをよく履く女性陣からは熱狂的支持を得ています。またご年配の方や妊婦さん、子供連れのゲストにも無理なく二次会を過ごしてもらえるのでバリアフリーな食事形式と言えるでしょう。
〈口コミ〉
挙式から参列してくれるゲストもいるし、結婚式で慣れないかかとの高い靴を履いてくる人もいると思うので着席スタイルにしました。ゲスト同士話したければ席を移動していましたし、ゆっくり座って楽しんでもらえましたよ。(30代女性)
・デメリット
完全着席のデメリットは広いスペースが必要という点です。
イスが必要な完全着席形式は、立食形式よりも一人当たりの占有面積が広くなりがちです。特に人数が多くなると会場探しがどんどん大変になっていきます。50~100人近くの人数になると、会場探しの段階からかなり苦労することになってしまいます。またスペースが狭くなることのデメリットとして、移動が大変になるという点も注意点です。
〈口コミ〉
着席型となると、立食型よりも広いスペースを要するのは否めません。うちの場合、参加が60名ほどでしたが、柱や仕切り等の少ない、貸切可能な広いお店を探しました。希望をかなえてくれるお店探しが、実は一番大変だったかもしれません(笑)(20代女性)
・ご年配の方や子供連れのゲストがいる
・披露宴から出席してくれるゲストが多い
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半立食
・メリット
半立食形式の大きなメリットは完全立食と完全着席のいいとこ取りとなっている点です。
イスの数が少ない為完全着席より余裕を持ったスペース作りができますし、立ちっぱなしが疲れるという問題点も解消されます。立食形式への憧れはあるけど、ゲストの体力的にあきらめかけていた方にはもってこいの食事形式です。
〈口コミ〉
出席人数の7・8割くらいの椅子が用意してある立食会場というのは経験があります。適度に人の動きもあって、今思い出してみると、席が決まってないぶん自由でそれもよかったかなという感じもします。(20代女性)
・デメリット
半立食形式のデメリットはイスの数次第で、立食形式と変わらなくなってしまうという点です。
イスを配置する数や場所によってはイス取りゲームのようになってしまう為結局完全立食と変わらない状態になることも多々あります。この場合疲れるのはどちらかというと男性です。男性は席を女性に譲る方が多いので、披露宴から長い時間出席していた男性陣は体力的にきつくなってしまいます。
一方でイスをの量を増やそうとすると今度は、余分なスペースが必要になります。せっかくイスをどかし余裕を持たせたスペースをみすみす無駄にしてしまいかねません。よく言うと「良いとこどり」、悪く言うと「中途半端」な食事形式と言えるでしょう。
〈口コミ〉
夫が、何年か前に椅子が足りない2次会に参加してきました。椅子は親族で埋まっていたし女性に席を譲っていたので、夫を含め男性達はほとんど立ちっ放しだったようです。座れないと肉体的にも疲れますが、ストレスにもなるんですよね。(30代女性)
・余興やゲームを盛り上げたい
・カジュアルな服装で参加OKの二次会や1.5次会を行いたい
結婚式二次会で立食着席関わらず気を付けるべきこと
それぞれの食事形式のメリット・デメリットはお分かりいただけたでしょうか?これらを踏まえた上で、最後はどちらのスタイルにも共通して注意して頂きたいポイントをまとめました!
会場の死角に注意!
どの食事形式を採用する場合も、新郎新婦の定位置となる高砂席が見えにくい死角がないか確認して会場をレイアウトしましょう。会場の中に大きな柱や壁がある場合は要注意です。
余興やゲームを行うステージが見えにくい場合も、死角にいるゲストが置いてけぼりになってしまう可能性があるので気をつけなければなりません。また、半立食形式の場合は出来る限り用意したイスも死角に置かないようにしましょう。
スペース・導線を十分に取る
移動用のスペースや導線はなるべく広めに取っておくことをおススメします。二次会では披露宴に比べ、会場内を多くの人が行き交います。またお酒が進み、足元がおぼつかなくなる人も少なからずいるはず。
人と人がぶつかって食べ物や飲み物をこぼしてしまったり、ケガをする人が出てきてはせっかくの祝いの席が台無しです。披露宴の人数から二次会への参加人数を考慮した上で、少し広めの会場を探すように心掛けておきましょう。
座席を決める必要は必ずしもない
実は着席形式の場合でも、座席の指定は必ずしも必要ではありません。「着席にしたら席次表を作らなければいけないから面倒」と思っていた方も多いのではないでしょうか。
「着席形式にしたいけど、堅苦しさはなく和気あいあいとしたパーティにしたい」という場合はゲストに自由に座ってもらいましょう。一方で親族や職場の上司などの目上の方、あるいは1人だけで参加しているゲストがいる、といった場合は気遣いも兼ねて座席を決めておいてもいいかもしれませんね。
半立食の場合、イスの数はどうする?
半立食の時にのイスの数はパーティの参加人数の半分以上、可能であれば2/3ほどが目安です。イス取りゲーム状態にならないためには、半分の方が交互に座れる程度にはイスを用意する必要があるでしょう。また、参加ゲストの女性の数を目安にするのも1つの方法です。
実際の会場ではイスを荷物置きの代わりとして使う方もでてくるでしょうから、女性ゲストの人数プラス10個程度のイスを用意する、という風に決めてもいいかもしれません。
結婚式の二次会は安易に立食にしないようにしよう
今回は悩みがちな二次会の食事形式について、それぞれのメリット・デメリットも踏まえてご紹介させて頂きました。今回の記事を踏まえて自分たちのゲストの状況や理想に合わせて席を選んでください。
それぞれの食事形式のメリットデメリットを忘れたという方のために、今回の記事の内容を簡単にまとめます。
最初にも書いた通り食事形式にはそれぞれ一長一短があります。「盛り上がりやすい」というメリットだけ見て立食形式にしてしまうと、お年寄りや子供につらい思いをさせてしまうかもしれません。この記事のメリットデメリットをしっかり熟読して、自分たちの結婚式にあった食事形式を選びましょう。